坪井香譲の文武随想録

時に武術や身体の実践技法に触れ、時に文学や瞑想の思想に触れる。身体の運動や形や力と、詩の微妙な呼吸を対応させる。言葉と想像力と宇宙と体の絶妙な呼応を文と武で追求。本名、繁幸。<たま・スペース>マスター

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

やわらを入れる(第二部) 『もうひとつのからだへ』【赤児とマイケル・ジョーダンと仏陀の舌 】の章 ‐ 〈3〉

美しさは味が源になっている 美(うつくしい) 義(ただしい) 善(よい) 美は、羊(ひつじ)を正面から見たところと胴体を上から見たところを組み合わせた象形文字である(白川静著『字源』以下同) この美しい立派な姿の羊は、選ばれて祈りや儀式の際、犠…

やわらを入れる(第二部) 『もうひとつのからだへ』【赤児とマイケル・ジョーダンと仏陀の舌 】の章 ‐ 〈2〉

仏陀、粥を食す ― スジャータの話し 長い歴史を通して、人類の多くに道徳や生き方など、たとえ変形されたり、都合よく解釈されることがあったとしても、精神上の価値を支える柱になってきた思想を生み出した者達。 釈迦、キリスト、ソクラテス、孔子、老子等…

やわらを入れる(第二部) 『もうひとつのからだへ』【赤児とマイケル・ジョーダンと仏陀の舌 】の章 ‐ 〈1〉

舌を出して身を沈める バスケットの神様と謳われたマイケル・ジョーダン(1963~)は、そのプレー中の振る舞いに非常に特別なものがあった。それは、その長い舌を出しながらの動きである。取り囲んでくる相手チームの何人かをかわし、抜けようという時に舌を出…