坪井香譲の文武随想録

時に武術や身体の実践技法に触れ、時に文学や瞑想の思想に触れる。身体の運動や形や力と、詩の微妙な呼吸を対応させる。言葉と想像力と宇宙と体の絶妙な呼応を文と武で追求。本名、繁幸。<たま・スペース>マスター

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

やわらを入れる(第二部) 『もうひとつのからだへ』【 円相が呼吸する 】の章 ‐ 〈4〉

オノ・ヨーコ、円の発想で危機を乗りこえる 小野洋子(オノ・ヨーコ)は、殺されたジョン・レノンのメモリアルプレースとして写真のようなモニュメントを作っている。ニューヨークのセントラルパークの一角の地面に円い形が設えられ、中に〈IMAGINE〉と記し…

やわらを入れる(第二部) 『もうひとつのからだへ』【 円相が呼吸する 】の章 ‐ 〈3〉

武術の極意に活きる円相 太極拳では図版で技の手順を示す際に、技を示している人体の周囲に円を描いて囲んでいることがある。 そうすることで型やその変化や全体のバランスをよりよくとらえられる。左右、前後、上下など、より的確にとらえられやすくなる。…

やわらを入れる(第二部) 『もうひとつのからだへ』【 円相が呼吸する 】の章 ‐ 〈2〉

円は空海、親鸞、日蓮にもあった 円相は人の身心や行為や技やコミュニケーションに深く関わり得る形だ。私は、敢えて人間の存在の様式、あるいは構図に関わると言いたいくらいである。 人類と円相との関わりはおそらく月や太陽の円輪に発するかもしれない。…

やわらを入れる(第二部) 『もうひとつのからだへ』(新著予定タイトル)

今回から何度か、私の予定の著書(本来は2013年秋刊行が、出版社(K社)の都合で取り止めになったもの)の中から抜粋して載せてゆきます。予定の著書とは内容も順序も少し異なることになると思いますが、よろしく。 なお、最後の写真、動画はきわめて意味の…