坪井香譲の文武随想録

時に武術や身体の実践技法に触れ、時に文学や瞑想の思想に触れる。身体の運動や形や力と、詩の微妙な呼吸を対応させる。言葉と想像力と宇宙と体の絶妙な呼応を文と武で追求。本名、繁幸。<たま・スペース>マスター

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

共感の力(改題・〈やわら〉を入れる)《6》

空間は私たちの呼吸器だ 物理的空間、その中に含まれる空気の汚れも清浄も私たちは共有している。そして言語の共有性。二つは時にずれ合い、時に重なり合う。 前回でそのことを書いた。 そうした共有性のセンスこそが、人間の活々した営みの根源にある。 物…

「〈やわら〉を入れる 」《5》

揺さぶられた言語宇宙 この連載で本来続けてゆくべき「文武」のテーマの文が中断し、「緊急寸言」と銘打って不規則な載せ方等もした。前回は本来のテーマに近づけたが…。 実は、なかなか書けなくなってしまっていた。先に練った大体の構想はあるので、それに…