坪井香譲の文武随想録

時に武術や身体の実践技法に触れ、時に文学や瞑想の思想に触れる。身体の運動や形や力と、詩の微妙な呼吸を対応させる。言葉と想像力と宇宙と体の絶妙な呼応を文と武で追求。本名、繁幸。<たま・スペース>マスター

御岳と「深緑色の宝石」

 コロナでなかなか登れなかった御岳に、ようやく泊まれました(10月24日~25日)。一人稽古をし、最後の日の暁方、目覚めの寸前、とても興味深い夢を見ました。

 それは、靄(もや)のような少し揺らめく目前の空間中に、深い緑色の大粒の宝石の指輪が現われたのです。

image of dark green gem.

 それは翡翠(ヒスイ)のようでもあり、瑪瑙(メノウ)か、後でネットで見るとグリーン・サファイアのようでもありました。緑の深さの奥に黄色の光を放つ断片のようなものが煌めいています。その宝石を見て少し経ってから、ふと、この宝石は生命(イノチ)そのもののエッセンスで、その果てしない活力と癒す力を象徴しているようだ…と思えたのでした。

 するとなんだか私の裡に何か充実した、懐かしい、心躍るような愉快さがやってきました。もうそれから一週間近く過ぎますが、今でもその実感は甦ってきます。消えるどころか益々深く確かなものになってゆくようです。

 

 「3R」「垂直気流」「息を感ずる」「やわらげ」「8の字巡り」「あまつかぜ」「かぐら」…を通って「指南杖」「巴の息」に到ってから2年です。私たちは30数年以上にわたって、おそらく百回以上も御岳(その憩山荘)で宿泊稽古を行なってきましたが、今回も、私はとても深く御岳の〈気〉と交感して降りてきました。私の仏教の先生、玉城康四郎師は「イノチそのもの」という表現をされていた。それを体感のレベルで実践しながら、皆さんと共に、さらに深く、楽しくとらえてゆきたいものです。        

2022年10月30日 坪井香譲記.

 

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