坪井香譲の文武随想録

時に武術や身体の実践技法に触れ、時に文学や瞑想の思想に触れる。身体の運動や形や力と、詩の微妙な呼吸を対応させる。言葉と想像力と宇宙と体の絶妙な呼応を文と武で追求。本名、繁幸。<たま・スペース>マスター

2014-08-29から1日間の記事一覧

やわらを入れる(第二部)『もうひとつのからだへ』【手のひらと指が世界に接する】の章—〈2〉

〈手の内〉を明らかにする… 我国の剣術では、両手で剣を把るのが通常である。その働きを〈手の内〉と言って、とても大切にする。 剣の柄を、布巾を絞るように握る、という教えもあるらしいが、これはおそらく、ごく初心のためのものだろう。大体布巾や雑巾も…